1313
日 内 分 泌 会 誌.(Foliaendocrinol.iap.)55,1313∼1321.1g7g
ProstaglandinF2αMainUrinaryMetabolite の 妊 娠,分
娩,産
褥 の 動 態 に 関 す る研 究
大阪大学医学部産科婦人科学教室 (主任:倉 智敬一教授) 久 山
地
靖
男,谷
沢
建
二,倉
智
修 敬
一
Changes of Main Urinary Metabolite of Prostaglandin-F2a during Pregnancy, Labor and the Early Postpartum Period Yasuo HISA, Osamu TANIZAWA, Kenji YAMAJI and Keiichi KURACHI Department of Obstetrics and Gynecology, Osaka UniversityMedical School Though prostaglandin (PG) derivatives are widely used for the induction of labor, the physiological levels in plasma are still controversial because of the difficulty concerning its measurement. Since the main urinary metabolite of PG-F2a (PG-F2a MUM) has been identified as 5a, 7a-dihydroxy-11-ketotetranoprosta-1, ment
of
this
metabolite
has
16-dioic acid by GranstrOm et al., the measure-
been
developed
spe ctrome try or radioimmunoassay. This paper reports the examination further, the changes of this metabolite
by
using Gas-chromatography-mass-
of a radioimmunoassay
during pregnancy,
for PG-F2a MUM and
labor and the early postpartum
period by using this assay method. In this assay system, 1251was used for the labelling isotope, and the double antibody technique was used for the separation of bound and free PG-F2a MUM. Any extraction and purification procedures were unnecessary. The range of measurement (0.1-10ng/m1)
was sensitive enough for the measurement
of urinary levels, and some dilution of urinary samples were required. The values of intra-assay coefficient of variation
(CV) obtained from quintriplicate
measurements were 7.2^'14.3%. The values of inter-assay CV obtained from five different runs were less than 15.0%. Thus, together with the mean recovery rate (94.8%), this assay method provides sufficient precision and accuracy for clinical purposes. 第55巻
第IO号
ProstaglandinF2αMainUrinaryMetaboliteの
1314
妊 娠,分
娩,産
褥 の 動 態 に 関 す る 研 究(久,他4名)
By using this method the following results were obtained: PG-F2a MUM levels during normal pregnancy were examined using 218 samples of rine taken during 24 hours. At the first and second trimesters, PG-F2a MUM levels were lower than at non-pregnant levels (18.73 ± 5.75ng/ml), which were obtained from 11 healthy nonpregnant women. At the third trimester, PG-F2a MUM levels increased to the levels of 1.5 times higher than those of the first or second trimester. Serial measurements in 12 normal pregnant women from the 8th month of pregnancy to delivery revealed that PG-F2a MUM levels remained rather steady during pregnancy but increased rapidly during labor. The maximum level (250.27 ± 36.33ng/m1) was attained at 2 hours after delivery, and the elevated level returned to that before delivery at the second day of postpartum. The present results suggest that PG-F2a MUM levels increased as the result of uterine contraction.
緒 Prostagrandin〔PG〕
言
の 子 宮 収 縮 作 用 に 関 して は す で に 数 多 くの 研 究 が な さ れ,臨
く応 用 さ れ て い る ・ しか し な が ら分 娩 機 転 に お け る 内 因 性PGの
生 理 作 用 に つ い て は 測 定 法 の 困難
さ や そ の 局 所 ホ ル モ ン と して の 性 格 か ら末 だ 解 決 さ れ る に い た つて お らず,最 よ りは む し ろ 内 因 性PGの
合 成,或
た れ て い る191Granstrδm5)7)ら
い は 放 出 の 指 標 と して の 尿 中PGの
に よ りPGF、
PGF2α(PGF2αMUM)が5α,7α
近 で は 末 梢 血 レベ ル
代謝 産物 の測定 に興 味が も
α の 尿 中 主 要 代 謝 産 物mainurinarymetab。lite。f
一dihydroxy-11-Ketotetranorprostal.16-dioicacidで
が 同 定 さ れ て 以 来,こ
あ る こ と
の 物 質 の 測 定 がGas-chromatography.mass.spectrometrゾ
immun。assay(RIA)4)9)17)1㌔
よ り 検 討 さ れ て 来 た.今
検 討 し こ れ を用 い て 妊 娠
床 的にも 広
分 娩 時 のPGF、
αMUMの
〔 ⊃11)12)或 い はRadi。.
回 我 々 は ・251を 用 い たPGF、
αMUMのRIAを
動 態 を検 討 した の で そ の 結 果 を報 告 す る 。
方 法 お よび 対 象 1)測
定試 薬
PGF2αMUMRIAKit(x第1ラ
ジ オ ア イ ソ トー プ 研 究 所 に て 試 験 的 に 調 整)に 含 ま れ て い る 測 定
試 薬 は 以 下 の と お り で あ り,す
べ て 凍 結 乾 燥 さ れ て い る 。 試 薬 は 入 手 後2ヶ
(工)ヨ ウ 化PG-F、-MUM(・251)1バ
イ ァ ノレ
(2♪標 準PG-F、
イア ル
(3)抗PG-F、 (互)第2抗
α一MUM1バ α一MUM家
体(抗
兎 血 清1バ
イア ル
家 兎 γグ ロ ブ リ ン 山 羊 血 清)1バ
イア ル
(5)リ ン 酸 緩 衝 液1バ II)測
イア ル
定方法
測 定 方 法 は 図1に
示 す 通 り,2抗
(工)試料 又 は 標 準 曲 線 用PGF、 m1を
月以内 に使用 した。
よ く掩 伴 し37℃,60分
体 法RIAで
あ る。
α1-MUMO.1m1,抗PGF、 間incubateし
αMUM血
た(1stincubation)。 第55巻
第10号
清0.1m1,1251-PGF、
αMUMO.1
日 (2)1stincubati・n終
了 後,正
本
内
分
泌
常 家 兎 血 清0.1m1抗
℃,over-nightのincubationを
学
会
雑
1315
誌
家 兎7一 グ ロ ブ リン 山 羊 血 清0.1m1を
加 え,4
行 な つた(2ndincubation)。
(3)次に3000rpm,10分
間 遠 沈 し,上 清 を吸 引 除 去 した 後,沈
(AllokaARC-251型)で
測 定 し た 。 測 定 は す べ てduplicateで
渣 の 放 射 能 を ガ ン マ ー カ ウ ン ター 行 な つた 。
III)測 定 対 象 (£,大阪 大 学 医 学 部 附 属 病 院
産 婦 人 科 学 教 室 で 管 理 した 妊 娠2ケ
体 に つ い て24時 間 蓄 尿 の 上1日
月 か ら10ケ 月 の 正 常 妊 婦 の218検
排 泄 量 を測 定 し た 。
(2)同 じ く妊 娠28週 よ り分 娩 に 到 る ま で,12名
の 正 常 妊 婦 に っ き 同 一 例 で 可 及 的 連 続 的 に 一 日尿 中排
泄 量 の 推 移 を測 定 し た 。 (3)同 じ く 自然 分 娩 例 に つ い て 分 娩 前 後,7,3,2,1日,及 F2αMUM濃
び 分 娩 第 一 期 終 り,分 娩 後2時
間 の 尿 中PG-
度 を測 定 した 。
(乙)対照 と して20才 台 の 健 常 非 妊 娠11名 を選 び 尿 中 排 泄 量 の 測 定 を行 な っ た 。
Fig.
1.
Radioimmunoassay
procedure
of
main
urinary
metabolite
of
pro-
staglandin-F2a.
成 1)測
績
定法 の基礎 的検 討
(工)標準 曲 線 図2は
本 測 定 法 の 標 準 曲 線 で,5回
の 測 定 の 平 均 値 お よ び 標 準 偏 差 値 を 示 して い る。 測 定 範 囲 は
0.01ng∼lng/tubeで
㍉ こ の 測 定 範 囲 内 に お け る 同 一 測 定 内 の 変 異係 数 は7,2∼14,3%,異
間 の 変 異 係 数 は15%以
下 であ った。
る測 定
(2)測定 者 間 に お け る再 現 性 2名 の 測 定 者 が そ れ ぞ れ10検 体 に つ い て 別 々 の 日 に 測 定 した 値 に つ い て 相 関 性 を検 討 し た 成 績 を 図3に
示 す 、,両者 間 の 相 関 係 数 は,0,88で
あ った。 第55巻
第10号
ProstaglandinF2αMainUrinaryMetaboliteの
1316
妊 娠,分
Fig.
2.
Fig. 3.
娩,産
Standard
curve
for
Mean
one
standard
and
Comparison
褥 の 動 態 に 関 す る 研 究(久,他4名)
main
urinary
deviation
of the estimated
metabolite values
of
prostaglandin-F2a.
are shown.
values between
two different
persons .
(◎)回収 率 試 験 既 知 量 のPGF2αMUMを
含 有 す る 患 者 尿 に 標 準 標 品 を 添 加 し 回 収 率 を 検 討 し た 。 患 者 尿 に は,
14・5ng/ml・24ng/m1,90ng/mlの3種 mlのPGF・ 8±9・89%で,そ
αMUM標
類 を 使 用 し,そ れ ぞ れ に0.05,0。1,0.5,1
準 標 品 を 加 え て 測 定 し,理
の 相 関 係 数 は γ=0,98で
あ っ た(図4)。 第55巻
.0,5.0,10.Ong/
論 値 と 実 測 値 と の 相 関 を 検 討 し た 。 回 収 率 は94.
第10号
日
Fig.
4.
Recovery mated
Fig.
5.
本
内
experiment. and
of
throughout
normal
泌
The
theoretical
Scattergram
分
vertical
values
main
学
会
and
雑
1317
誌
horizontal
axis
snow
esn-
respectively.
urinary
metabolite
of
prostaglandin-F2a
pregnancy.
II)臨 床 例 の 測 定 成 績 (工)[正 常 妊 娠 各 期 の24時 間 排 泄値 妊 娠 各 期 の218検 体 に つ い て,PGF、 及 び 標 準 偏 差 値 を 図6に
中 期 は よ り低 値 を 示 し,4ヶ 娠 後 期 の8,9,10ヶ (2)妊娠8ヶ
間 排 泄 値 の 分 布 図 を 図5に
月 で9.40±3.51μ9/dayと
月 の レ ベ ル は ほ ぼ 妊 娠 前,中
最 低 値 を示 し,7ヶ
・各 月毎 の平均値
比 較 す る と妊 娠 初 期 ・ 月 頃 よ り上 昇 を 始 め妊
期 の1・5倍 に上 昇 し た 。
月 か ら分 娩 ま で の 連 続 測 定 値
妊 娠28週 以 後,分 め,可
αMUMの24時
示 す 。 正 常 非 妊 婦 の レベ ル(18.73±5.75ng/m1)に
娩 に 到 る ま で12名 の 正 常 妊 婦 に つ い て 妊 娠 後 期 の 動 態 を よ り明確 に 把 握 す る た
及 的 連 続 的 に一 日尿 を採 取 し て 測 定 し た 。 そ の 成 績 は 図7に
分 娩 に む か っ て 上 昇 或 い は 下 降 す る一 定 の傾 向 は 認 め ら れ ず,分 第55巻
第10号
示 す 如 く,連 続 測 定 の 結 果 で も
娩 時 急 上 昇 す る 結 果 を得 た 。
ProstaglandinF2αMainUrinaryMetaboliteの
1318
Fig.
6.
Main
妊 娠,分
娩,産
褥 の 動 態 に 関 す る 研 究(久,他4名)
urinary
metabolite
of prostaglandin-F2,
levels
during
normal
pregnancy. Mean
Fig. 7.
and
Serial F2,
one
standard
measurement in 12 normal
deviation
of main
values
urinary
are shown.
metabolite
of prostaglandin
-
pregnancies.
(3,分娩 前 後 の 動 態 に つ い て 分 娩 前 後 の 動 態 を検 討 す る 目的 で 正 常 の 自然 分 娩 例 に つ い て 前 述 の 通 りの ス ケ ジ ュ ー ル で 検 体 を 採 取 し た ・ 図8に
示 す 如 く分 娩 前 日 ま でPGF2αMUMの
大 時80・6±57・3ng/mlと
分 娩 前 日の レベ ル(17.2±9.6ng/ml)の
間 で 最 高 値250.27±36.33ng/mlを を示 し た が 、2日
上 昇 は 認 め られ ず,分
示 し た 。産 褥 期 は 分 娩 後1日
目に は ほ ぼ 分 娩 前 値 に も ど っ た 。 第55巻
第10号
約4倍
娩 開 始 後 上 昇 し全 開
の 上 昇 を 示 し,分 娩 後2時
目 は28.56±13.20ng加1と
や や 高値
日
Fig.
8.
Main and
urinary after
本
内
分
metabolite
泌
学
of prostaglandin-F2a
雑
1319
誌
levels,
before,
during
delivery.
考 1)PGF2αMUMRIA系
会
案
の基礎 的検 討 にっ いて
本 測 定 系 の 測 定 範 囲 は0.1∼10ng/mlで,PGF、
αMUMの
測 定 に 充 分 な 感 度 を 有 し・測 定 城 にad-
justす る た め に 尿 検 体 を 希 釈 し て 測 定 し た 。 同 一 測 定 内 の 変 異 係 数(7・2∼14・3%)お る 測 定 間 の 変 異 係 数(〈15%),平
均 回 収 率(94.8±9.89%)か
ら れ る 。 さ ら に 異 な る 測 定 者 間 の 異 な る測 定 日に お け る再 現 性 試 験 で,そ し,本 MUMの
測 定 法 の 安 定 性 が よ く窺 え る。血 中PGの
よび 異 な
ら満 足 す べ き精 度 を有 す る もの と考 え の 測 定 値 は 高 い相 関 を示
測 定 に 未 だ 問 題 の 多 い 今 日,本 測 定 系 はPGF2α
一
秀 れ た 測 定 法 と して 多 方 面 の 研 究 に 活 用 さ れ る も の と考 え ら れ る ・
II)妊 娠 ・分 娩 ・産 褥 時 のPGF2αMUM動
態 につい て
ヒ ツ ジ に お け る分 娩 発 来 機 序 はLigginsi5)6の な い 。1968年Karim14)ら
仮 説 は あ る が ヒ トに お い て は未 だ 充 分 解 明 さ れ て い
に よ セ)PGの 子 宮 収 縮 作 用 が 発 見 さ れ て 以 来,PGが
で は な い か と注 目 を 集 め て 来 た 。しか しな が らPGが 方 法 に 問 題 を有 して い る こ と,或 こ と,、 回 の 肺 循 環 で8・-9・%が 推 測 す る こ とが 極 め て 困 難 で,尿
そ の手 脚
生 体 内 の 極 微 量 の 脂 肪 酸 で,抽
出 ・精 製 ・測 定
い は 局 所 で 産 生 され 放 出 さ れ る 局 所 ホ ル モ ン と し て の 性 格 が 強 い 代 謝 さ れ る1)こ とな ど か ら,そ の 末 梢 血 レベ ル を 測 定 し生 理 作 用 を 中 に排 泄 さ れ る 主 要 代 謝 産 物 を測 定 して そ の 合 成 量 や 分 泌 量 を推
測 す る 方 向 に 興 味 が 集 め ら れ て きた.妊 娠 中 の ヒFM中2)3)4)20)PGF,α,羊
水 中 のPGF・
Orden20)13)その 他 の研 究 者 に よ りRIA法,Gas-chromatography-mass-spectrometry法 索 さ れ て い る が,血
を与 え る の
α灘
はVan
な ど に よ り検
中 レベ ル は ほ と ん ど妊 娠 中 お よ び 分 娩 中 変 化 を示 さ な い と い う成 績 が 報 告 され
て い る 。Granstr6m6)7)ら
は3Hで
泄 さ れ,さ らに そ の 約20%が5α,7α
ラベ ル したPGF、
α投 与 に よ り,3H標
識 物 質 の 約90%が
一dihydroxy-11-Ketotetranorprosta-1・16-dioicacidで 第55巻
第10号
尿 中に排 ある こ
ProstaglandinF2αMainUrinaryMetaboliteの
1320
妊 娠,分
娩,産
と を 同 定 した 。こ のPGF2αMUMの りGasmass法,RIA法
褥 の 動 態 に 関 す る 研 究(久,他4名)
ヒ トに お け る妊 娠 中 の 動 態 はHamberg,12)Granstr6mg)ら
を 用 い て 測 定 さ れ,妊
さ れ て い る 。 今 回 の 我 々 の 測 定 成 績 で は,妊 し・ 後 期(3rdTrimester)の8ヶ
娠10ヶ 月 に お い て は 非 妊 時 の 約3倍
娠初期
によ
の 増加 が報告
・ 中期 で は 正 常 非 妊 娠 の レベ ル よ り低 値 を示
月 以 後 で 非 妊 時 よ りや や 高 値 とな り妊 娠 初 期 の 約1 .5倍 に ま で
増 加 した 。 さ らに 分 娩 開 始 と共 に 急 激 な 増 加 を 認 め 分 娩 後2時
間 で 最 高 値 に 達 し た 。 ま た 分 娩 後2
日 目 に は 分 娩 前 値 に 復 す る こ とが 認 め られ た 。 蜷 川16)ら の 指 摘 す る よ う な分 娩 前 日に 上 昇 す る傾 向 は 認 め 得 な か っ た 。 す な わ ちPGF,αrY[UMは
子 宮 収 縮 の 結 果 と し て 著 明 な 尿 中 排 泄 の 増 加 を示 し
る い はtrigger的
, な作 用 に 関 与 して 排 泄 さ れ る もの で は な い と考 え ら れ
る 成 績 を得 た 。 しか し な が らPGF、 αMUMは
終 末 代 謝 産 物 の 排 泄 型 で あ り,複 雑 と考 え られ て い る
陣 痛 発 来 のconditioningあ
分 娩 機 転 中 に 占 め るPGの の 変 動 をdetectし
位 置 づ け に つ い て は,や
得 るassay系
は り血 中PGleve1さ
結 1・1251を
らに は 組 織 内PGlevel
が 必 要 と考 え られ る。 語
用 い たPGF2αMUMの2抗
どす ぐれ た 測 定 系 で あ り今 後PGの 2・PGF2αMUMRIAKitを
体 法RIA-Kitを 検 討 した が ,精 度,再 現i生,測 定 域 な 生 理 作 用 を研 究 す る上 で 有 用 性 が 高 い と思 わ れ る 。 用 い て妊 娠 分 娩 時 のPGF、 αMUMの 動 態 を検 討 した が 妊 娠 初 期 ・
中 期 は 非 妊 時 排 泄 レベ ル よ りや や 低 値 を 示 し,7ヶ
月 よ り上 昇 を は じめ 後 期(3rdTrimeste,)は
妊 娠 初 期 の1.5倍 に 上 昇 した 。 3・ 分 娩 前 日 ま でPGF2αMUMは ー ク値 を 形 成 し た
有 意 な 上 昇 を 示 さ ず,分
。 ま た 分 娩 後 は2日
娩 開 始 と共 に 上 昇 し分 娩 後2時
間にピ
目 に 分 娩 前 値 に復 した 。
試 薬 を提 供 さ れ た小 野 薬 品 工 業 株 式 会 社 に 感 謝 し ま す 。
文
献
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第10号
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