日耳 鼻
95-41
急性低音障害型感音難聴の予後 について 亀 田総 合病 院耳 鼻咽喉 科 山
岨
達
也,菊
地
茂
埼 玉医 科大 学総 合医 療 セ ンター耳鼻 咽喉 科 八
木
昌
人
東京 大学 医学 部耳鼻 咽喉 科学 教室(主 任:野 村恭也 教 授) 菅 PROGNOSIS
OF
沢
ACUTE
TATSUYA
正,原
LOW-TONE
YAMASOBA,
Department
MASASHI Department
Kameda
We studied examined
50 patients
months or more.
during
long-term
loss or between
factors
affecting
Saitama
M. D. and TAKEHIKO of Medicine,
low-tone
follow-up,
, Kamogawa
Medical
HARADA,
University
sensorineural University
the prognosis
M . D.
School , Kawagoe M .D.
of Tokyo,
Tokyo
hearing
loss (ALHL)
who were
of Tokyo,
and followed
up for 18
of hearing
interval
loss within 3 months after onset , rate between the first and the second episodes of
onset and the time when the diagnosis
of Meniere's
disease was made, and
prognosis.
The results
were as follows.
Within
the initial
In the remaining
3 months
45, hearing
showed no marked 2.
Hospital
LOSS
M. D.
Medical Center,
of Otolaryngology,
HEARING
KIKUCHI,
General
YAGI,
Faculty
with acute
We investigated
hearing
1.
SUGASAWA,
at the Department
of recurrence
Saitama
of Otolaryngology,
彦
M. D. and SHIGERU
of Otolaryngology,
of Otolaryngology,
勇
SENSORINEURAL
MASATO
Department
田
change
In long-term
returned
of follow-up, to normal
in 4, and became
follow-up,
hearing
loss continued
in 34, improved
to fluctuate
without
returning
in 5 patients. to normal
in 6,
worse in one.
the recurrence
of hearing
loss without
vertigo
occurred
in 16
patients, and 5 others were eventually diagnosed as having Meniere's disease. The average interval between the first and second episodes of hearing loss was 9.2 months, and the diagnosis of Meniere's
desease
3.
Recurrence
4.
Within
better
recurrence
was not significantly
the initial
in patients
and in patients
was made an average 3 months
whose hearing
attending
of 27 months related
of follow-up,
loss at 1kHz
lower in patients
the prognosis
of hearing
of hearing
loss.
loss was significantly
was within 20dB, and tended to be better in females
within one week of onset.
was significantly
after onset.
to the initial prognosis
Long-term
aged 40 years
follow-up
or more,
showed that the rate of
and tended
to be lower in
95-42
山 岨 ・他=低
patients 20dB.
音 障害 型急 性難 聴の予 後
1992
who visited the hospital within one week of onset or whose hearing loss at 1kHz was within
5.
There
with respect
were no significant to sex, subjective
differences
symptoms,
ALHL tends to recur without it is still difficult to predict whether even in patients
Key
with good initial
words:急
and results
緒
patients
of the glycerol
or not hearing
loss will recur, long-term
of hearing
loss.
follow-up
Since
is necessary
prognosis.
リ ンパ 水 腫,病
4. 邦 で は1978年
に小 林 ら1)が 報 告 して 以 来 多 くの 報 告 が み られ る.当
態,予
後
A95-0041-23571
経 過 を1年6ヵ
月 以 上 観 察 で き て い る.
な お 初 診 時 に 回 転 性,非 状 を 訴 え た もの,お
回 転 性 を問 わ ず,め
もの(再 発 例 の 可 能 性 の あ る も の)は
が,長
た.
期 経 過 を 観 察 す る に つ れ て,難 聴 の 再 発 す る 例
や 聴 力 の 変 動 す る例 の 存 在 が み られ る よ う に な り,メ ニ エ ー ル 病 に移 行 す る症 例 も報 告 され て き て い る.
対 象 か ら除 外 し
症 例 の 内 訳 は 初 診 時 年 齢19∼63歳(平 男 性14例,女
リセ ロ ー ル テ ス トや 蝸 電 図 の 所 見 か
まい 症
よ び 以 前 に蝸 牛 症 状 の 既 往 の あ る
初 の 報 告 で は この 疾 患 の 予 後 は良 好 と考 え られ て い た
我 々 は 既 に,グ
attacks
test and electrocochleography.
to the initial prognosis
言
急 性 低 音 障 害 型 感 音 難 聴 に つ い て,本
with single and recurrent
any relationship
性 低 音 障 害 型 感 音 難 聴,内
I.
between
均42.2歳)で,
性36例 で あ り,年 齢 分 布 に性 差 は な か っ
た(平 均 年 齢:男
性42.7歳,女
性42.0歳).梅
毒 血清 反
ら 内 リン パ 水 腫 に よ る と考 え られ た 急 性 低 音 障 害 型 感
応 は 全 例 陰 性,補 充 現 象 は42例 でSISI,
音 難 聴 に つ い て 検 討 し,予 後 の 良 好 な もの は 一 過 性 蝸
test等 を用 い て検 討 し,い ず れ か の 検 査 で 補 充 現 象 の
牛 水 腫 に よ る こ と を,聴 力 障 害 が 再 発 変 動 す る症 例 で
認 め ら れ た もの40例,す
は蝸 牛 水 腫 が 持 続 して い る 可 能 性 を示 唆 し た2).
もの2例
今 回,発
症 か ら長 期 経 過 を 観 察 し得 た 急 性 低 音 障 害
型 感 音 難 聴 症 例 に つ い て,そ
の 聴 力 経 過 お よび 予 後 と
し,陽 性20例(疑
検 査 所 見 との 関 係 に つ い て 検 討 を 加 え た の で 報 告 す
(90dBnHLの
る.
以 上,外
Metz
べ ての検 査 で補充 現 象陰性 の
で あ っ た.グ
リセ ロ ー ル テ ス トは28例 に施 行
陽 性1例
蝸 電 図 は26例
ABLB,
含 む),陰
性8例
に 施 行 し,-SP/AP振
で あ っ た.
幅 比 の 増 大
ク リ ッ ク刺 激 を 用 い,鼓 室 内 誘 導 で0.28
耳 道 誘 導 で0.41以 上)が19例
に み ら れ,7例
で は 増 大 は み られ な か っ た. II.
対象 並 びに方法
経 過 観 察 期 間 は1年7ヵ
か ら1989年4月
ま で に東 京 大 学 耳 鼻 咽 喉
科 難 聴 外 来 を受 診 し,下 記 の 条 件 を満 足 した50症 例 を
難 聴 の 発 症 が 急 性 で あ り,発 症 後2週
間以 内 に
低 音 障 害 型 感 音 難 聴 を 示 す.
低 音 障 害 型 感 音 難 聴 の 基 準 は,阿 じ,低 音3周
波 数(125,250,500Hz)の
合 計 が100dB以 計 が60dB以 3.
1.
聴力 の予後 診 後3ヵ
月 以 内)の
上,高
音3周
聴 力 の 予 後 判 定 の 基 準 と して まず 聴 力 変 動 の 有 無 に 部 らの 報 告3)に 準 聴 力 レベ ル の
波 数(2,4,8kHz)の
合
下 と した.
神 経 腫 瘍,音
て 合 計15dB以
波 数 の 聴 力 が3ヵ
月以 上 に わ た っ
上 変 化 す る 場 合 を 変 動 あ り と み な し,
若 干 の 変 動 が み ら れ て も3ヵ 月 以 内 に 聴 力 が 安 定 した
聴 力 が 固 定 し た場 合 に は便 宜 上,低 響 外 傷,圧
因 の 明 らか な も の は 除 外 し た.た した も の は含 め て い る.
つ い て は,低 音3周
場 合 に は 固 定 に 含 め た.
原 因 が 不 明 で あ る.
外 リ ンパ 瘻,聴
症 早 期(初
聴 力 の 予 後 と長 期 経 過 観 察 期 間 に お け る再 発 お よび メ ニエ ール病 への 移行 の有 無 につ いて検 討 した.
受 診 し て い る. 2.
(2) 検 討 項 目
各 症 例 に お い て,発
対 象 と した. 1.
月,平 均3
年11ヵ 月 で あ る.
(1) 対 象 症 例 1983年1月
月 か ら7年10ヵ
外 傷 な ど原
だ し上気道 炎が 先行
均 が 健 側 の 平 均 と5dB未 が5dB以 を改 善,初
音3周
波数 の平
満 の も の を治 癒,健 側 との 差
上 で 初 診 時 よ り10dB以
上 良 くな っ た も の
診 時 と 固 定 時 の 差 が10dB末
満の もの を不
日耳 鼻
変,初
山 岨 ・他=低
診 時 よ り10dB以
音 障害 型急性 難聴 の予 後
上 悪 くな っ た もの を悪 化 と し
表1
早 期 予 後 と長 期 予 後 との 関 係 (点 線 内 は再 発 内 容 の 一 部) 早 期 予 後 の 判 定 基 準 は 以 下 の とお り. 治 癒:低 音3周 波 数 の 平 均 が 健 側 と5dB 未 満 に 改 善 し た もの 改 善:低 音3周 波 数 の 平 均 が10dB以 上改 善 す る も 治癒 に 至 ら な い もの 不 変:低 音3周 波 数 の 平 均 の 変 化 が10dB
て 判 定 を行 っ た. 長 期 経 過 観 察 中 の 難 聴 の 再 発 に つ い て は,少
な くと
も聴 力 検 査 で1ヵ
月以上聴 力 が固 定 した後難 聴 の再発
した も の と し,一
時 聴 力 の 変 動 した 症 例 で は 一 旦 聴 力
が 固 定 した 後3ヵ
月 以 上 経 っ て再 発 し た場 合 に 再 発 と
して 扱 い,3ヵ
95-43
未 満 の もの 悪 化:低 音3周 波 数 の 平 均 が10dB以 上悪 化 した もの 変 動:低 音3周 波 数 の 聴 力 変 動 が3ヵ 月 以 上持 続 す るもの
月 以 内 の 再 発 は聴 力 変 動 の 延 長 と み な
した. な お メニ エ ー ル 病 へ の 移 行 と し た 症 例 に つ い て は, 厚生省 前庭機 能 異常調 査研 究 班の診 断基 準 にお いて確 実 例 とみ な され る も の と した. 2.
再 発 お よ び メ ニ エ ー ル病 へ の 移 行 時 期
難 聴 の み 再 発 し た 症 例 で は,聴
力が 固定後 再発 す る
まで の 期 間 お よ び そ の 回 数 を 検 討 し た.メ
ニ エ ー ル病
移 行 症 例 で は,移 行 ま で の 経 過 お よ び 難 聴 初 発 時 か ら 初 回 め まい 発 作 まで の 期 間 を検 討 し た. な お 再 発 の な い 難 聴 単 発 の 症 例 で は,聴 観 察 期 間,言
力 固定後 の
い 替 え る と観 察 し得 た 難 聴 再 発 の 無 い 期
間 に つ い て 調 べ た. 3.
聴 力 の 予 後 に影 響 を 与 え る 因 子 に つ い て
発 症 早 期 の 聴 力 の 予 後 と,長 期 経 過 観 察 で の 再 発 の 有 無 との 関 係 を 調 べ た.ま ま で の 期 間(7日
た年 齢,性
聴 力 障 害 の 程 度(20dB以
症後 初診
診 時1kHzで
内 と25dB以
ル テ ス トの 結 果,-SP/AP振 い て,聴
別,発
以 内 と8日 以 後),初
上),グ
の
リセ ロ ー
幅比 の増 大 の 有無 に つ
力 の 予 後 と関 係 が あ るか ど う か 検 討 した.さ
1例(2年4ヵ
月)で
あ っ た.
難 聴 の み 再 発 し た16症 例 で の 再 発 時 の 聴 力 型 は,初 回 と同 じ低 音 障 害 型 が ほ とん どで あ る が,2例 周 波 数 の 聴 力 低 下 が み ら れ て い る(図1).ま 例 で は低 音 障 害 型 感 音 難 聴 再 発 後,低
て い る(図2).低
が あ る か ど う か を調 べ た.
の 聴 力 予 後 を判 定 す る と,治 癒8例,改
長 期 予 後 に つ い て はx2検
定 を 用 い た.な
お比 較 した
音域 の難聴 は治
癒 し た が,経 過 中 中 高 音 域 の 聴 力 障 害 が 徐 々 に 出 現 し
ら に難 聴 単 発 例 と再 発 例 の 間 で 初 診 時 の 自覚 症 状 に差
検 討 に 際 し て,早 期 予 後 に つ い て は リジ ッ ト分 析 を,
で は全 た 他 の2
1例,変 2.
動2例
音 域 の み 再 発 し た12症 例 の 現 時 点 で 善1例,不
変
で あ る.
難 聴 の 再 発 時 期 ・回 数 お よ び メ ニ エ ー ル 病 移 行 時期
各 群 の 間 に は経 過 観 察 期 間 の 著 明 な 差 は無 い.
難 聴 の み 再 発 し た16例 で,聴 力 固 定 後 再 発 まで の 期 III. 1.
結
果
間 は1ヵ
発 症 早 期 で は5例
に 聴 力 変 動 が み られ,45例
で は聴
力 は 固 定 し た.聴 力 の 固 定 した45症 例 の 予 後 判 定 で は, 治癒34例,改
善6例,不
変4例,悪
化1例
で あ っ た.
経 過 観 察 中 に 再 発 した 症 例 は21例 あ り,難 聴 の み 再 発 した 症 例 が16例 で,5例
は メ ニ エ ー ル 病 に移 行 した.
な お 発 症 早 期 に聴 力 変 動 を 示 した5例
の長期経 過 に つ
い て 詳 述 す る と,の
ち に 治 癒 固 定 した もの2例(経
観 察 期 間:3年1ヵ
月,5年5ヵ
の1例(5年8ヵ もの1例(4年1ヵ
月 か ら2年7ヵ
の う ち6ヵ
聴 力 予 後(表1)
月),一
過
月),改 善 固 定 した も
旦 固 定 後 再 発 し聴 力 変 動 中 の
月),メ
ニ エー ル病 に移行 した もの
年6ヵ
月,平 均9.2ヵ 月 で あ っ た.こ
月以 内 の再 発 は8例,1年
以 内 が10例,1
月 以 内 が15例 で あ り,例 外 的 な1例
を除 き比 較
的 早 期 に 再 発 す る傾 向 が 伺 わ れ た. 再 発 の 回 数 は,1回7例,2回2例,3回1例,4 回2例,7回1例
で あ り,再 発 後 に 聴 力 が 固 定 せ ず 聴
力 変 動 の 持 続 す る 症 例 が3例
み られ て い る.
メ ニ エ ー ル 病 移 行 症 例 で,難 聴 初 発 か ら メ ニ エ ー ル 病 移 行 ま で の 期 間 は1年3ヵ り,平 均2年3ヵ
月 か ら3年8ヵ
月であ
月 で あ っ た.
難 聴 再 発 の な か っ た29症 例 で聴 力 固 定 後 の 観 察 期 間 (確 認 し得 た 再 発 の 無 い 期 間)は,1年4ヵ
月 か ら6年
95-44
山 岨 ・他=低
図1
10ヵ 月(平
均3年3ヵ
月)で
月),改
昭 和61.3.13
(2)
昭 和61.6.3
(3)
昭 和62.10.22
(4)
昭 和63.3.15
(5)
平 成1.5.30
(6)
平 成2.12.4
あ っ た.こ
善4例
1992
全 周 波 数 の 聴 力 低 下 を来 し た 症 例 の 聴 力 経 過 (1)
別 に み て み る と,治 癒 例19例 で は1年4ヵ ヵ 月(平 均3年3ヵ
音 障害型 急性 難聴 の予後
れ を早 期 予 後 月 ∼6年10
で は1年7ヵ
月 ∼3
年5ヵ
月(平 均2年4ヵ
と4年8ヵ
月,悪
は2年3ヵ
月 ∼5年4ヵ
化1例
月),不
変2例
で は5年2ヵ
で は3年4ヵ 月,変
月(平 均3年4ヵ
月
動3例
月)で
あ
日耳 鼻
山岨 ・他=低 音 障害 型急 性難聴 の予後
図2
高音域 の聴 力低 下 を来 した症例 の聴 力経過 (1)
昭 和62.10.13
(2)
昭 和62.10.27
(3)
昭 和63.10.18
(4)
平 成1.3.28
(5)
平 成1.6.20
(6)
平 成2.12.4
係 は表1に
た. 3.
95-45
聴 力予 後 に影響 を与 え る因子
発 症早 期 の聴 力予後 と長期経 過観 察 での再 発 との 関
示 した.再 発 した 症 例(メ
ニ エ ー ル病 移 行
例 も含 む)の 発 生 率 を 早 期 予 後 別 に み る と,治 癒34例 中15例(44%),改
善6例
中2例(33%)不
変4例
中2
95-46
山 岨 ・他=低
例(50%),変
表2
年齢 と予 後 との関 係 (点線 内は再 発内容 の一 部)
表3
性 別 と予後 との関係 (点線 内 は再 発 内容の 一部)
動5例
中2例(40%)で
1例 で は再 発 は な か っ た.す
音 障害型 急性 難聴 の予後
表4
1992
発症後 初診 までの 日数 と予後 との関係 (点線 内 は再発 内 容の一部)
表5
初 診 時1kHzの 聴 力 と 予 後 との 関 係 (点線 内 は再 発 内 容 の 一 部)
あ り,悪 化 した
な わ ち,長
期経過 で の再
診 した30例 で は 早 期 予 後 で 改 善 以 上23例(77%),再
発
発 の 有 無 に つ い て は早 期 聴 力 経 過 と相 関 が な い と い う
率 は47%で
結 果 で あ り,早 期 予 後 の 良 い例 で も早 期 予 後 不 良 症 例
長 期 予後 と も に 若 干 良 好 な 傾 向 が み られ た が 有 意 差 は
と同 様 に再 発 傾 向 の あ る こ と が 伺 わ れ た.
み ら れ な か っ た.
年 齢 と聴 力 予 後 との 関 係 に つ い て み る と(表2),発
あ っ た.早 期 受 診 し た 症 例 ほ ど,早 期 予 後 ・
初 診 時 の1kHzの
聴 力 障 害 の程 度 と予 後 と の 関 係 で
症 早 期 の 予 後 と年 齢 に は相 関 は み られ な か っ た が,長
は(表5),1kHzの
期 予 後 と の 関 係 で は40歳 未 満17例 で は 再 発 が11例(65
後 が 改 善 以 上 は27例(90%),長
%)に
%)で
対 し40歳 以 上33例 で は再 発10例(30%)と,若
性 別 で は(表3),早 改 善1例(改 5例(改
期 予 後 で は 男 性14例 中 治 癒8例,
善 以 上64%),女
善 以 上86%)と,若
れ た が 有 意 差 は な か っ た.一 男 性6例(43%)女
性36例 中 治 癒26例,改
善
干女 性 に治癒傾 向 がみ ら 方 長 期 観 察 中 の 再 発 は,
性15例(42%)と
あ り,25dB以
13例(65%),長
年 者 に よ り再 発 傾 向 が 認 め られ た(p
95-41
急性低音障害型感音難聴の予後 について 亀 田総 合病 院耳 鼻咽喉 科 山
岨
達
也,菊
地
茂
埼 玉医 科大 学総 合医 療 セ ンター耳鼻 咽喉 科 八
木
昌
人
東京 大学 医学 部耳鼻 咽喉 科学 教室(主 任:野 村恭也 教 授) 菅 PROGNOSIS
OF
沢
ACUTE
TATSUYA
正,原
LOW-TONE
YAMASOBA,
Department
MASASHI Department
Kameda
We studied examined
50 patients
months or more.
during
long-term
loss or between
factors
affecting
Saitama
M. D. and TAKEHIKO of Medicine,
low-tone
follow-up,
, Kamogawa
Medical
HARADA,
University
sensorineural University
the prognosis
M . D.
School , Kawagoe M .D.
of Tokyo,
Tokyo
hearing
loss (ALHL)
who were
of Tokyo,
and followed
up for 18
of hearing
interval
loss within 3 months after onset , rate between the first and the second episodes of
onset and the time when the diagnosis
of Meniere's
disease was made, and
prognosis.
The results
were as follows.
Within
the initial
In the remaining
3 months
45, hearing
showed no marked 2.
Hospital
LOSS
M. D.
Medical Center,
of Otolaryngology,
HEARING
KIKUCHI,
General
YAGI,
Faculty
with acute
We investigated
hearing
1.
SUGASAWA,
at the Department
of recurrence
Saitama
of Otolaryngology,
彦
M. D. and SHIGERU
of Otolaryngology,
of Otolaryngology,
勇
SENSORINEURAL
MASATO
Department
田
change
In long-term
returned
of follow-up, to normal
in 4, and became
follow-up,
hearing
loss continued
in 34, improved
to fluctuate
without
returning
in 5 patients. to normal
in 6,
worse in one.
the recurrence
of hearing
loss without
vertigo
occurred
in 16
patients, and 5 others were eventually diagnosed as having Meniere's disease. The average interval between the first and second episodes of hearing loss was 9.2 months, and the diagnosis of Meniere's
desease
3.
Recurrence
4.
Within
better
recurrence
was not significantly
the initial
in patients
and in patients
was made an average 3 months
whose hearing
attending
of 27 months related
of follow-up,
loss at 1kHz
lower in patients
the prognosis
of hearing
of hearing
loss.
loss was significantly
was within 20dB, and tended to be better in females
within one week of onset.
was significantly
after onset.
to the initial prognosis
Long-term
aged 40 years
follow-up
or more,
showed that the rate of
and tended
to be lower in
95-42
山 岨 ・他=低
patients 20dB.
音 障害 型急 性難 聴の予 後
1992
who visited the hospital within one week of onset or whose hearing loss at 1kHz was within
5.
There
with respect
were no significant to sex, subjective
differences
symptoms,
ALHL tends to recur without it is still difficult to predict whether even in patients
Key
with good initial
words:急
and results
緒
patients
of the glycerol
or not hearing
loss will recur, long-term
of hearing
loss.
follow-up
Since
is necessary
prognosis.
リ ンパ 水 腫,病
4. 邦 で は1978年
に小 林 ら1)が 報 告 して 以 来 多 くの 報 告 が み られ る.当
態,予
後
A95-0041-23571
経 過 を1年6ヵ
月 以 上 観 察 で き て い る.
な お 初 診 時 に 回 転 性,非 状 を 訴 え た もの,お
回 転 性 を問 わ ず,め
もの(再 発 例 の 可 能 性 の あ る も の)は
が,長
た.
期 経 過 を 観 察 す る に つ れ て,難 聴 の 再 発 す る 例
や 聴 力 の 変 動 す る例 の 存 在 が み られ る よ う に な り,メ ニ エ ー ル 病 に移 行 す る症 例 も報 告 され て き て い る.
対 象 か ら除 外 し
症 例 の 内 訳 は 初 診 時 年 齢19∼63歳(平 男 性14例,女
リセ ロ ー ル テ ス トや 蝸 電 図 の 所 見 か
まい 症
よ び 以 前 に蝸 牛 症 状 の 既 往 の あ る
初 の 報 告 で は この 疾 患 の 予 後 は良 好 と考 え られ て い た
我 々 は 既 に,グ
attacks
test and electrocochleography.
to the initial prognosis
言
急 性 低 音 障 害 型 感 音 難 聴 に つ い て,本
with single and recurrent
any relationship
性 低 音 障 害 型 感 音 難 聴,内
I.
between
均42.2歳)で,
性36例 で あ り,年 齢 分 布 に性 差 は な か っ
た(平 均 年 齢:男
性42.7歳,女
性42.0歳).梅
毒 血清 反
ら 内 リン パ 水 腫 に よ る と考 え られ た 急 性 低 音 障 害 型 感
応 は 全 例 陰 性,補 充 現 象 は42例 でSISI,
音 難 聴 に つ い て 検 討 し,予 後 の 良 好 な もの は 一 過 性 蝸
test等 を用 い て検 討 し,い ず れ か の 検 査 で 補 充 現 象 の
牛 水 腫 に よ る こ と を,聴 力 障 害 が 再 発 変 動 す る症 例 で
認 め ら れ た もの40例,す
は蝸 牛 水 腫 が 持 続 して い る 可 能 性 を示 唆 し た2).
もの2例
今 回,発
症 か ら長 期 経 過 を 観 察 し得 た 急 性 低 音 障 害
型 感 音 難 聴 症 例 に つ い て,そ
の 聴 力 経 過 お よび 予 後 と
し,陽 性20例(疑
検 査 所 見 との 関 係 に つ い て 検 討 を 加 え た の で 報 告 す
(90dBnHLの
る.
以 上,外
Metz
べ ての検 査 で補充 現 象陰性 の
で あ っ た.グ
リセ ロ ー ル テ ス トは28例 に施 行
陽 性1例
蝸 電 図 は26例
ABLB,
含 む),陰
性8例
に 施 行 し,-SP/AP振
で あ っ た.
幅 比 の 増 大
ク リ ッ ク刺 激 を 用 い,鼓 室 内 誘 導 で0.28
耳 道 誘 導 で0.41以 上)が19例
に み ら れ,7例
で は 増 大 は み られ な か っ た. II.
対象 並 びに方法
経 過 観 察 期 間 は1年7ヵ
か ら1989年4月
ま で に東 京 大 学 耳 鼻 咽 喉
科 難 聴 外 来 を受 診 し,下 記 の 条 件 を満 足 した50症 例 を
難 聴 の 発 症 が 急 性 で あ り,発 症 後2週
間以 内 に
低 音 障 害 型 感 音 難 聴 を 示 す.
低 音 障 害 型 感 音 難 聴 の 基 準 は,阿 じ,低 音3周
波 数(125,250,500Hz)の
合 計 が100dB以 計 が60dB以 3.
1.
聴力 の予後 診 後3ヵ
月 以 内)の
上,高
音3周
聴 力 の 予 後 判 定 の 基 準 と して まず 聴 力 変 動 の 有 無 に 部 らの 報 告3)に 準 聴 力 レベ ル の
波 数(2,4,8kHz)の
合
下 と した.
神 経 腫 瘍,音
て 合 計15dB以
波 数 の 聴 力 が3ヵ
月以 上 に わ た っ
上 変 化 す る 場 合 を 変 動 あ り と み な し,
若 干 の 変 動 が み ら れ て も3ヵ 月 以 内 に 聴 力 が 安 定 した
聴 力 が 固 定 し た場 合 に は便 宜 上,低 響 外 傷,圧
因 の 明 らか な も の は 除 外 し た.た した も の は含 め て い る.
つ い て は,低 音3周
場 合 に は 固 定 に 含 め た.
原 因 が 不 明 で あ る.
外 リ ンパ 瘻,聴
症 早 期(初
聴 力 の 予 後 と長 期 経 過 観 察 期 間 に お け る再 発 お よび メ ニエ ール病 への 移行 の有 無 につ いて検 討 した.
受 診 し て い る. 2.
(2) 検 討 項 目
各 症 例 に お い て,発
対 象 と した. 1.
月,平 均3
年11ヵ 月 で あ る.
(1) 対 象 症 例 1983年1月
月 か ら7年10ヵ
外 傷 な ど原
だ し上気道 炎が 先行
均 が 健 側 の 平 均 と5dB未 が5dB以 を改 善,初
音3周
波数 の平
満 の も の を治 癒,健 側 との 差
上 で 初 診 時 よ り10dB以
上 良 くな っ た も の
診 時 と 固 定 時 の 差 が10dB末
満の もの を不
日耳 鼻
変,初
山 岨 ・他=低
診 時 よ り10dB以
音 障害 型急性 難聴 の予 後
上 悪 くな っ た もの を悪 化 と し
表1
早 期 予 後 と長 期 予 後 との 関 係 (点 線 内 は再 発 内 容 の 一 部) 早 期 予 後 の 判 定 基 準 は 以 下 の とお り. 治 癒:低 音3周 波 数 の 平 均 が 健 側 と5dB 未 満 に 改 善 し た もの 改 善:低 音3周 波 数 の 平 均 が10dB以 上改 善 す る も 治癒 に 至 ら な い もの 不 変:低 音3周 波 数 の 平 均 の 変 化 が10dB
て 判 定 を行 っ た. 長 期 経 過 観 察 中 の 難 聴 の 再 発 に つ い て は,少
な くと
も聴 力 検 査 で1ヵ
月以上聴 力 が固 定 した後難 聴 の再発
した も の と し,一
時 聴 力 の 変 動 した 症 例 で は 一 旦 聴 力
が 固 定 した 後3ヵ
月 以 上 経 っ て再 発 し た場 合 に 再 発 と
して 扱 い,3ヵ
95-43
未 満 の もの 悪 化:低 音3周 波 数 の 平 均 が10dB以 上悪 化 した もの 変 動:低 音3周 波 数 の 聴 力 変 動 が3ヵ 月 以 上持 続 す るもの
月 以 内 の 再 発 は聴 力 変 動 の 延 長 と み な
した. な お メニ エ ー ル 病 へ の 移 行 と し た 症 例 に つ い て は, 厚生省 前庭機 能 異常調 査研 究 班の診 断基 準 にお いて確 実 例 とみ な され る も の と した. 2.
再 発 お よ び メ ニ エ ー ル病 へ の 移 行 時 期
難 聴 の み 再 発 し た 症 例 で は,聴
力が 固定後 再発 す る
まで の 期 間 お よ び そ の 回 数 を 検 討 し た.メ
ニ エ ー ル病
移 行 症 例 で は,移 行 ま で の 経 過 お よ び 難 聴 初 発 時 か ら 初 回 め まい 発 作 まで の 期 間 を検 討 し た. な お 再 発 の な い 難 聴 単 発 の 症 例 で は,聴 観 察 期 間,言
力 固定後 の
い 替 え る と観 察 し得 た 難 聴 再 発 の 無 い 期
間 に つ い て 調 べ た. 3.
聴 力 の 予 後 に影 響 を 与 え る 因 子 に つ い て
発 症 早 期 の 聴 力 の 予 後 と,長 期 経 過 観 察 で の 再 発 の 有 無 との 関 係 を 調 べ た.ま ま で の 期 間(7日
た年 齢,性
聴 力 障 害 の 程 度(20dB以
症後 初診
診 時1kHzで
内 と25dB以
ル テ ス トの 結 果,-SP/AP振 い て,聴
別,発
以 内 と8日 以 後),初
上),グ
の
リセ ロ ー
幅比 の増 大 の 有無 に つ
力 の 予 後 と関 係 が あ るか ど う か 検 討 した.さ
1例(2年4ヵ
月)で
あ っ た.
難 聴 の み 再 発 し た16症 例 で の 再 発 時 の 聴 力 型 は,初 回 と同 じ低 音 障 害 型 が ほ とん どで あ る が,2例 周 波 数 の 聴 力 低 下 が み ら れ て い る(図1).ま 例 で は低 音 障 害 型 感 音 難 聴 再 発 後,低
て い る(図2).低
が あ る か ど う か を調 べ た.
の 聴 力 予 後 を判 定 す る と,治 癒8例,改
長 期 予 後 に つ い て はx2検
定 を 用 い た.な
お比 較 した
音域 の難聴 は治
癒 し た が,経 過 中 中 高 音 域 の 聴 力 障 害 が 徐 々 に 出 現 し
ら に難 聴 単 発 例 と再 発 例 の 間 で 初 診 時 の 自覚 症 状 に差
検 討 に 際 し て,早 期 予 後 に つ い て は リジ ッ ト分 析 を,
で は全 た 他 の2
1例,変 2.
動2例
音 域 の み 再 発 し た12症 例 の 現 時 点 で 善1例,不
変
で あ る.
難 聴 の 再 発 時 期 ・回 数 お よ び メ ニ エ ー ル 病 移 行 時期
各 群 の 間 に は経 過 観 察 期 間 の 著 明 な 差 は無 い.
難 聴 の み 再 発 し た16例 で,聴 力 固 定 後 再 発 まで の 期 III. 1.
結
果
間 は1ヵ
発 症 早 期 で は5例
に 聴 力 変 動 が み られ,45例
で は聴
力 は 固 定 し た.聴 力 の 固 定 した45症 例 の 予 後 判 定 で は, 治癒34例,改
善6例,不
変4例,悪
化1例
で あ っ た.
経 過 観 察 中 に 再 発 した 症 例 は21例 あ り,難 聴 の み 再 発 した 症 例 が16例 で,5例
は メ ニ エ ー ル 病 に移 行 した.
な お 発 症 早 期 に聴 力 変 動 を 示 した5例
の長期経 過 に つ
い て 詳 述 す る と,の
ち に 治 癒 固 定 した もの2例(経
観 察 期 間:3年1ヵ
月,5年5ヵ
の1例(5年8ヵ もの1例(4年1ヵ
月 か ら2年7ヵ
の う ち6ヵ
聴 力 予 後(表1)
月),一
過
月),改 善 固 定 した も
旦 固 定 後 再 発 し聴 力 変 動 中 の
月),メ
ニ エー ル病 に移行 した もの
年6ヵ
月,平 均9.2ヵ 月 で あ っ た.こ
月以 内 の再 発 は8例,1年
以 内 が10例,1
月 以 内 が15例 で あ り,例 外 的 な1例
を除 き比 較
的 早 期 に 再 発 す る傾 向 が 伺 わ れ た. 再 発 の 回 数 は,1回7例,2回2例,3回1例,4 回2例,7回1例
で あ り,再 発 後 に 聴 力 が 固 定 せ ず 聴
力 変 動 の 持 続 す る 症 例 が3例
み られ て い る.
メ ニ エ ー ル 病 移 行 症 例 で,難 聴 初 発 か ら メ ニ エ ー ル 病 移 行 ま で の 期 間 は1年3ヵ り,平 均2年3ヵ
月 か ら3年8ヵ
月であ
月 で あ っ た.
難 聴 再 発 の な か っ た29症 例 で聴 力 固 定 後 の 観 察 期 間 (確 認 し得 た 再 発 の 無 い 期 間)は,1年4ヵ
月 か ら6年
95-44
山 岨 ・他=低
図1
10ヵ 月(平
均3年3ヵ
月)で
月),改
昭 和61.3.13
(2)
昭 和61.6.3
(3)
昭 和62.10.22
(4)
昭 和63.3.15
(5)
平 成1.5.30
(6)
平 成2.12.4
あ っ た.こ
善4例
1992
全 周 波 数 の 聴 力 低 下 を来 し た 症 例 の 聴 力 経 過 (1)
別 に み て み る と,治 癒 例19例 で は1年4ヵ ヵ 月(平 均3年3ヵ
音 障害型 急性 難聴 の予後
れ を早 期 予 後 月 ∼6年10
で は1年7ヵ
月 ∼3
年5ヵ
月(平 均2年4ヵ
と4年8ヵ
月,悪
は2年3ヵ
月 ∼5年4ヵ
化1例
月),不
変2例
で は5年2ヵ
で は3年4ヵ 月,変
月(平 均3年4ヵ
月
動3例
月)で
あ
日耳 鼻
山岨 ・他=低 音 障害 型急 性難聴 の予後
図2
高音域 の聴 力低 下 を来 した症例 の聴 力経過 (1)
昭 和62.10.13
(2)
昭 和62.10.27
(3)
昭 和63.10.18
(4)
平 成1.3.28
(5)
平 成1.6.20
(6)
平 成2.12.4
係 は表1に
た. 3.
95-45
聴 力予 後 に影響 を与 え る因子
発 症早 期 の聴 力予後 と長期経 過観 察 での再 発 との 関
示 した.再 発 した 症 例(メ
ニ エ ー ル病 移 行
例 も含 む)の 発 生 率 を 早 期 予 後 別 に み る と,治 癒34例 中15例(44%),改
善6例
中2例(33%)不
変4例
中2
95-46
山 岨 ・他=低
例(50%),変
表2
年齢 と予 後 との関 係 (点線 内は再 発内容 の一 部)
表3
性 別 と予後 との関係 (点線 内 は再 発 内容の 一部)
動5例
中2例(40%)で
1例 で は再 発 は な か っ た.す
音 障害型 急性 難聴 の予後
表4
1992
発症後 初診 までの 日数 と予後 との関係 (点線 内 は再発 内 容の一部)
表5
初 診 時1kHzの 聴 力 と 予 後 との 関 係 (点線 内 は再 発 内 容 の 一 部)
あ り,悪 化 した
な わ ち,長
期経過 で の再
診 した30例 で は 早 期 予 後 で 改 善 以 上23例(77%),再
発
発 の 有 無 に つ い て は早 期 聴 力 経 過 と相 関 が な い と い う
率 は47%で
結 果 で あ り,早 期 予 後 の 良 い例 で も早 期 予 後 不 良 症 例
長 期 予後 と も に 若 干 良 好 な 傾 向 が み られ た が 有 意 差 は
と同 様 に再 発 傾 向 の あ る こ と が 伺 わ れ た.
み ら れ な か っ た.
年 齢 と聴 力 予 後 との 関 係 に つ い て み る と(表2),発
あ っ た.早 期 受 診 し た 症 例 ほ ど,早 期 予 後 ・
初 診 時 の1kHzの
聴 力 障 害 の程 度 と予 後 と の 関 係 で
症 早 期 の 予 後 と年 齢 に は相 関 は み られ な か っ た が,長
は(表5),1kHzの
期 予 後 と の 関 係 で は40歳 未 満17例 で は 再 発 が11例(65
後 が 改 善 以 上 は27例(90%),長
%)に
%)で
対 し40歳 以 上33例 で は再 発10例(30%)と,若
性 別 で は(表3),早 改 善1例(改 5例(改
期 予 後 で は 男 性14例 中 治 癒8例,
善 以 上64%),女
善 以 上86%)と,若
れ た が 有 意 差 は な か っ た.一 男 性6例(43%)女
性36例 中 治 癒26例,改
善
干女 性 に治癒傾 向 がみ ら 方 長 期 観 察 中 の 再 発 は,
性15例(42%)と
あ り,25dB以
13例(65%),長
年 者 に よ り再 発 傾 向 が 認 め られ た(p
